こちらは防府市牟礼のお客様宅になります。
お隣のご実家とかれこれ10年お付き合いいただいているお宅です。
この度有難くもお客様の方から定期予防工事のご依頼をいただきました。
本来であれば今回も通常の予防工事を行う予定でしたが、先日お隣のご実家を施工の際に違和感に気付きました。
二階のベランダを見上げた時に、隅っこに蟻道らしきものを見付けました。
脚立を立てて近づいてみました。
むむ・・・
これは間違いなく蟻道です。
10年前にこちらはイエシロアリの被害が見つかり駆除工事をさせていただきました。
その当時の被害の跡かなとも思いましたが、どうも違和感が消えません。
ベランダの壁沿いがどうも怪しい・・・。
どんどん怪しいところを追いかけていくと家の側面にまで行きつきました。
更に近づいてみます。
この事がきっかけでベランダも詳しく調べてみると、防水の切れ目に蟻道がありました。
この被害が発覚した事でわかった事があります。
それは雨漏りをしているという事です。
家の天井に大きな染みなどはありませんが、外壁や防水の切れ目から間違いなく水が家の中に入っている事がわかりました。
その雨漏り部分の水分を頼りに、イエシロアリ達は人知れず繁殖し被害が拡大していったというケースです。
実際床下は無傷。
にもかかわらず被害が二階にあるという事は二階から被害が始まった証拠です。
全体の予防工事の前に、被害部の駆除を先行して行いました。
ベランダ壁内に薬剤処理。穴は補修します
戸袋うえに外壁のクラックが
分かりづらいですが戸袋と外壁の隙間に蟻道があります
この隙間や蟻道内に薬剤が入っていくよう注入していきます。
市販の薬剤や殺虫剤では完全な駆除はできません。
今回用いたのは活動している白蟻がこちらが手が出せない所や見えない所にいる白蟻達にも薬剤効果を伝えてくれる事に特化した薬剤です。
効き目は抜群ですが、当然使用にも厳重な注意を払います。
工事内容により薬剤を適切に選別し工法を探り出し実行する。
白蟻専門業者に求められる事です。
この処置をして一週間後・・・。
被害部の決着!!
しかしながら原因の解決には至っておりません。
お客様に今回の被害の経緯のご説明と今後の対策をご提案させていただいたところ、お知り合いの塗装屋さんに現場の確認をされておりました。
白蟻被害は止めて終わりではなく、なぜそうなったかまで視野を広げていく必要があります。
今回は雨漏りです。
白蟻を止めた後の事は、その道の方々に託すと致します。
この後床下からの被害を防ぐ為、通常の予防工事もさせていただき完了です。
床下全体の処理
玄関やお風呂のタイル目地穿孔
タイル下に薬剤高圧注入
タイルの穴はモルタルで埋め戻して完了です。
白蟻被害はまさかと思うような形で現実になります。
色々な角度から見る力が必要なこの世界。
専門業者としての名に恥じない働きができるようこれからも頑張ります。
防府市牟礼の皆様のお役に立てるようこれからもしっかり頑張ります。