こちらは防府市松崎町のお住まいになります。
こちらのお客様とのご縁はそれはそれは深く、父の代からご親戚様皆様にお世話になっております。
この度ご自宅の玄関の天井から土が落ちてくるという事で検査に向かわせていただいたところイエシロアリでした。
点検時の被害。(写真は拡大できます)
実はこちらのお宅は瓦や防水が一部きれていて雨漏りしていた事がわかりました。
被害の主な原因は雨漏りで、天井裏や壁内に浸水している雨が白蟻の生活につかわれていました。
ですので、こちらの場合床下はほとんど無傷に近いのですが、天井や壁の中の方が本格的な被害部です。
工事の手順。
こちらは築年数はかなり古いのですが、大々的なリフォームをされていて構造が複雑です。
つまり被害がどこから始まってどのようにつながってどこまで及んでいるかが正確につかみづらい構造です。
特に雨漏りですので処置が必要な場所は床下ではなく上の場所に集中しています。
こういう非常に被害の全貌が分かりづらい現場でとても効果的な施工法があります。
①まずやっつける。
白蟻がどこにいるのか一番よくわかっているのは白蟻自身です。
すぐに死なず仲間と活動を続ける中で効果を伝え続けてくれる薬剤を直接白蟻に処置します。
これを必要か所に施し、約1か月放置。
直接見る事ができない白蟻たちにも効果が伝わり、全体が死滅している事が確認できました。
(注意)
この施工を確実にするためには、白蟻の被害個所に対して殺虫剤の処置や市販の薬剤を使用していないという条件が必要です。
色々な白蟻業者さまのホームページを見てみても詳しい業者さまほど「白蟻被害に対して一切手を出さないでほしい」という内容の文面があります。
現在の白蟻駆除工法は生きている白蟻を利用して全ての白蟻を駆除する方法が主流なので、施工の精度に影響します。
もちろんできない事はないのですが、最大の手間と費用がかかる工事にまで発展してしまいかねないので、やはり施工は専門業者に任せるのが得策です。
②駆除できた後に全体の最終処理(ダメ押しの駆除、再発防止の予防)
白蟻が既に死滅していますので、後は白蟻の再発を食い止めるための予防工事がメインになります。
もちろんまだ被害が継続しているかもしれない事を視野に入れて工事を進めていきますが、無茶な工事をしなくて済む分お客様の生活にも影響を与えずに済みます。
ちなみに白蟻が先に死滅しているので、もともといた蟻道内からは白蟻はできてきません。(死骸がでてきます。)
最終処理の様子。
完了までにずいぶんお時間をいただきましたが、天井を剥いだり壁を壊したりといった事をせずに駆除工事が完了する事ができました。
イエシロアリの巣。
先ほどのこちらの収納部にある新聞や雑誌、ビデオを取り除いていくとやはり巣になっていました。
イエシロアリの被害は甚大で、まさかと思うところにまで及んでいます。
恐いですね。
そして原因が雨漏りというところもポイントです。
白蟻被害は床下からと思われていますが、雨漏りからの駆除処理を何度も担当させていただいております。
水と食べ物。
この条件がそろうのは床下だけではありません。
外壁の塗装劣化、ベランダの防水劣化、屋根のメンテナンス不足、給排水からの漏水・・・。
これらも全て白蟻被害に繋がる原因となります。
この記事をきっかけにご自宅の事に少しでも関心をもっていただくと幸いでございます。
防府市松崎町の皆様にも喜んでいただけるようこれからも頑張ります。