こちらは山陽小野田市のお住まいになります。
この辺りは南松浜という地域だそうですね。
三月某日、おうちの中に羽蟻が見つかり検査のご依頼をいただきました。
検査の結果カンモンシロアリの羽蟻の発生、床下の一部から被害がある事がわかりました。
4月に入り数日にわたり施工をさせていただきました。
施工の様子。
和室を養生して床下の施工へ
木部への穴あけ
薬剤の注入処理
注入後吹付処理
土壌処理
カンモンシロアリを意識して施工を進めていきます。
カンモンシロアリの厄介なところは乾燥に強い為被害が高いところにまで拡大していく事です。
被害拡大を抑える為に通常の駆除範囲より比較的高いところまで手を加えていきます。
浴室やトイレの壁の中
雨漏りで加害されていた桁部分
クロスの穴あけ部分はできるだけ跡がわからないように補修します。
穴を開けたところは木栓で埋めて
更にジョイントコークで補修
増築が多い物件は床下に入れないところも多い事があります。
元々テラスだったところに床を造ったり、もとの家より低い位置に床を設定して増築していた場合、床下に入って処理ができない場合があります。
そういう場合の処理は大きく分けて2つの手段があります。
・床に小さな穴を何か所もあけて薬剤を処置していく。(目視できない状態で施工を進めていく)
・床を一部切り取りできる限り床下へ直接処理ができるよう進めていく。(目視はできるが大掛かりな補修が必要)
今回お客様とご相談のうえ、カンモンシロアリの被害という事もあり確実な処置をしていくため床を解体しながら進める手段を選択しました。
床下がつながっておらず、点検口もない増築部への処置は
階段裏の物入れの床を一部カットして床下へ。
おかげで床下へ直接処理ができました。
処理の後はカットした床を元に戻したときに沈まないように補修を加えながら元通りに。
被害がある事がわかっていた廊下は大きくカット。
解体してみてわかりましたが基礎で手前と奥に分かれていました。
そして大引きや土台に被害がしっかりとありました。
根太部分にも達しており、直接駆除処理しないと危険な場所でした。
薬剤注入していくと被害部に入っていきます
仮の合板で補修。今後張替えされるのでこの状態で良いとの事でした。
白蟻駆除は奥が深いです。
というより根が深いと言ったほうが正しいかもしれません。
家一軒一軒をきちんとみて必要な処置を描いていかないといけないのが白蟻工事の醍醐味。
山陽小野田市でしかも海岸沿いのこの地域は弊社が知る限りあらゆる種類の白蟻に対しての対策が必要だと思う地域です。
弊社の段取りの事もあり、数日にわたりお時間をいただきましたこちらのお客様に本当に感謝です。
これからもお役に立てるよう精いっぱい頑張ります。