このような状況は白蟻工事の業界では珍しくありません。
普段、目につかない箇所だからこそ発見が遅れ、手遅れになってから気づくのです。
もちろん、「十分な予防」がされていれば問題はありませんが、この基本が守られていない住まいは意外と多いです。
このページでは過去にシロアリにより最大級の被害を受けた事例を紹介し、今一度、住まいを守ることの大切さを認識していただければと思います。
シロアリの被害例1
山口市江崎にお邪魔したときです。
お客様よりお問い合わせをいただきました。
「もう何年もイエシロアリに悩んでいて全く止まらない。この時期になるとノイローゼになりそう…。」
すぐに現場を検査させていただきました。
母屋と蔵が隣接しているお宅。問題の場所にご案内していただくと…
シロアリの被害例2
こちらは10年以上前にイエシロアリが発生し、他業者にて駆除を試みたものの翌年には再発。
保証がついているにも関わらず業者は責任逃れをし、お客様との間でトラブルになったそうです。
親切な職人さんが個人的に出入りをし、被害が出るたびに無償で処置をしにきてくれたそうですが、根本的な解決には至りませんでした。
大工さんが親切に毎年処置を繰り返すこと数年。一向に被害は止まらずあちこちに拡大するばかり。
大きな問題は関わってきた業者さんがあまりにも白蟻に対する専門性に欠けるということ。そのため使用する薬剤も適切ではなかったということ。確かにそこにいた白蟻たちはきちんと駆除されたのでしょう。しかしイエシロアリの母体は約100万匹にもおよびます。
つまり、被害箇所にいる数千匹~数万匹を退治しても、残りの数十万匹が残ってしまっては何の解決にもつながりません。本来我々プロの業者の仕事は、その家に押し寄せる白蟻の問題全てを解決することです。出たところをやっつけるだけではいけません。そのため薬剤選びも相当の専門知識が必要です。100万匹いたら100万匹全てを何とかする薬剤を使用し、実際に効果がでる施工をしていく必要があります。
今回は弊社が積み上げてきた全ての知識や経験をつぎ込んで、こちらのお宅の白蟻を駆除させていただきます。
ご自宅に隣接する蔵の梁がぼろぼろになるほど広がっています。
こんなにぼろぼろなのに、この中に白蟻はいません。
これが一度白蟻駆除に失敗してしまった現場の難しいところです。
作業を進めていくと数か所からイエシロアリ特有の警戒音が聞こえてきました。駆除しきれておらず、全然違う場所で増え続けていたのです。幸いにも、こちらのお客様のところでは弊社の駆除を行うことが可能でした。
数日にわたり処置を続けた後の様子をご紹介します。
処置した薬剤の効果により、力尽きた白蟻たちが固まっていました。薬剤がかかった一部の白蟻が仲間のところにまで薬剤の効果を運び、近くにいた白蟻は一晩でバタバタと死滅していったのです。
効果を確認した後には念押しの処置を加えていきます。
被害が大きかった床下では、床を支える木材が食い荒らされていました。
被害木部にドリルで穴をあけ、白蟻たちの通り道に薬剤を注入・浸透させていきます。このような作業を丁寧に繰り返していくことで、白蟻の今後の活動を防止し、再発を防ぎます。
もちろん、表面・土壌にも薬剤を散布して、しっかりと予防を加えました。
中途半端な予防・間違った薬剤でも一旦は被害が収まったように錯覚します。
ですが、錯覚するだけでシロアリは着実に被害を拡大していきます
特に防府市・山口市周辺で山に近い団地の方は注意が必要です。
もともとシロアリが多い土地に加えて、近隣家屋からの被害が渡ってくることもあります。
もっとも被害が酷かった方も団地のお住まいでした。
『リフォーム中に釘が刺さらない』
不思議に思って調べたら、ほぼすべての木材にシロアリ被害が見られました。
既に駆除を行って回復をする見込みはなく、仕方なく家を解体し引っ越しをせざるを得ませんでした。
このような被害が新たに生まれないよう、西日本防虫防除工事ではご相談を幅広く受け付けております。
少しでも気になる点がございましたら、お気軽にご連絡ください。