2017年03月17日

社長のぼやき2017/3/17

昨日は年に一回開催される山口県内~九州の一部の方々との研修会でした。
我々白蟻業者が仕事がしやすいよういつも中心となって動いてくれている取引先が主催で年一回行われています。

 

その中に熊本県の方がおひとりいらっしゃいます。
もう何度もこの研修会で顔を合わせ呑み語らいをさせていただいている社長さんです。
昨年の震災によりご自宅も被災され、恐らくお仕事どころではなかったと思います。
とってもユニークな社長さんですが、お話しによると一回目の地震はまだ陽気に振る舞うことができたものの二回目以降でさすがに参ってしまったとのこと。
それだけ深刻な被害だったようです。
何とかこの社長さんのお力になれないかと同業者一同お気持ちを届けさせていただきました。

 

そして昨日、約一年ぶりとなる再開でしたがとてもお元気そうなご様子。
しかしながら社長さんの地域の復興はまだまだ途中でご自宅もようやく瓦の補修など一部が完了したばかりとのことです。
こちらの社長さんの格別に素晴らしいところはとにかく筆まめなところ。
お気持ちを届けさせていただいた我々業者に被災中にもかかわらず、すぐに現地の様子がわかるような写真とお言葉を添えられたお手紙が届きました。
もちろんお手紙でお元気である事がわかりましたが、同時に現地の生々しさを我々に伝えてもくださいました。
同業者として一番気になるのが仕事ができるのかどうかというところ。

 

幸いなことに何とか仕事は可能だったそうです。
そればかりか今回の被災で明らかになった白蟻被害による住宅の耐久度低下がある意味現地の方々の教訓となり、結果として住宅管理意識が高まり白蟻予防や駆除の需要があがったとのお話しも聞きました。

 

過去のデータによると阪神大震災の際にも白蟻による被害がある家ほど倒壊していたという事も明らかになっているようです。
皮肉な話ですがこういう時こそ見えない部分の実態があらわになり、対策の必要性を感じることとなります。
被災された方々の御苦悩や経験を他人事として見るのではなく、明日の私たちの教訓として必ず活かしていかなくてはならないと思います。
その為に業者として地域の皆様へ正しくまっすぐなご提案ができなくてはならないと一層仕事への意識が高まった今回の研修でした。

 

研修の最初にその社長さんがご挨拶で
「(薬剤や工具などの)メーカーさんからだけでなく同業者からもお気持ちをいただいたなんて、とても心強く思います。」
とおっしゃられました。
よくよく考えたら見方次第では商売敵ですが、この業界を背負って立つ小さく目立たない柱がお互いを励まし合って頑張っていけるよう常に意識しておくことが大切なんだと気付かされました。
誤解されやすい業界ですが、我々は絶対にずれないで仕事の価値をきちんと適正なものとして喜んで頂ける人格と技術を身につけていこうとまた強く思いました。

 

最後に熊本の社長さんが、お返しとして熊本のお酒を皆さんにひとつひとつ熨斗付きで渡されました。
一升瓶ではなくその半分の量なのは何もケチっているわけではなく、「一升の半分で半升、皆様の商売の繁盛をかけました」と相変わらずユニークなお話しをされて和やかな雰囲気の中研修会は執り行われました。

 

これからも頑張ります。

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